「また今日も人と話すのが憂鬱だ…」そんな朝を迎えていませんか?
私も長年、対人恐怖症で苦しんできました。今でも、完全に克服できたとは言えません。それでも現在は法人を経営し、多くの方と良好な関係を築けるようになりました。
その秘訣は、実は「小さな習慣」にあったのです。今日は、対人恐怖症を持つ私が実際に効果を実感した、信頼関係を築くための具体的な方法をお伝えします。
なぜ対人恐怖症の人は信頼関係を築くのが苦手なのか
対人恐怖症を持つ私たちは、どうしても「相手にどう思われるか」ばかりを気にしてしまいます。
- 変なことを言ったらどうしよう
- 嫌われたらどうしよう
- 相手を不快にさせてしまうのではないか
こうした不安が先行すると、どうしても自分を守ることに必死になり、相手への関心や配慮が後回しになってしまうのです。
私自身、以前は商談の場でも「失敗しないように」ということばかり考えていて、相手が本当に求めていることを理解しようとしていませんでした。
信頼される人が必ず持っている3つの特徴
起業してから多くの成功している経営者の方とお会いする機会がありました。そこで気づいたのは、信頼される人には共通点があるということです。
1. 相手の話を最後まで聞く習慣がある
信頼される人は、必ず相手の話を遮らずに最後まで聞きます。これは対人恐怖症の私たちにとって、実は有利な特徴なのです。
なぜなら、私たちは元々「聞く側」に回ることが多いからです。この特性を活かさない手はありません。
2. 小さな約束を確実に守る
「今度連絡します」「資料を送ります」といった些細な約束でも、必ず実行する人は信頼されます。
私は手帳に「約束したこと」を必ずメモし、24時間以内に実行するようにしています。これだけで「しゅるりさんは信頼できる人だ」と言われることが増えました。
3. 相手の名前を覚えて使う習慣がある
人は自分の名前を呼ばれると、無意識に親近感を感じます。対人恐怖症で緊張しやすい私たちでも、これなら実践できます。
私が実践して効果があった7つの小さな習慣
ここからは、私が実際に続けている具体的な習慣をご紹介します。どれも1日5分以内でできる簡単なものばかりです。
習慣1:相手の名前を3回使う習慣
会話の中で、相手の名前を最低3回は使うようにしています。
例:
- 「田中さん、おはようございます」(1回目)
- 「田中さんのおっしゃる通りですね」(2回目)
- 「田中さん、ありがとうございました」(3回目)
最初は意識的に行う必要がありますが、慣れると自然にできるようになります。
習慣2:24時間ルール
相手から何かを頼まれたり、約束をしたりしたときは、24時間以内に何らかのアクションを起こします。
すぐに完成できなくても「資料の件、確認しました。明日の午前中にお送りします」といった連絡だけでも十分です。
習慣3:感謝の言葉を具体的に伝える
「ありがとうございます」ではなく、「〇〇していただき、ありがとうございます」と具体的に感謝を表現します。
相手は「自分の行動をちゃんと見てくれている」と感じ、信頼関係が深まります。
習慣4:相手の良い点を見つけて伝える
1日1回、接した人の良い点を見つけて声に出すようにしています。
「資料がとても見やすくまとめられていますね」「いつも笑顔で素敵ですね」など、些細なことでも構いません。
習慣5:聞き返しの技術を使う
相手が話した内容を「つまり、〇〇ということでしょうか?」と聞き返すことで、「この人は私の話をちゃんと理解しようとしてくれている」と感じてもらえます。
習慣6:メモを取る習慣
相手が話している内容を手帳やスマホにメモする習慣をつけました。これにより「この人は私の話を大切に思ってくれている」という印象を与えられます。
習慣7:フォローアップの連絡
会議や商談の後、必ず24時間以内にお礼のメールを送ります。その際、話した内容の要点を簡潔にまとめて送ることで、「仕事のできる人」という印象も与えられます。
なぜ小さな習慣が効果的なのか
対人恐怖症の私たちは、一度に大きな変化を求めがちです。しかし、それでは長続きしません。
小さな習慣の積み重ねが重要な理由は:
- 継続しやすい:1日5分程度なら、どんなに忙しくても続けられます
- 成功体験を積める:小さな成功の積み重ねが自信につながります
- 相手に安心感を与える:一貫した行動が信頼を生みます
私自身、これらの習慣を続けて約6か月後、取引先の方から「しゅるりさんと仕事をしていると安心できます」と言われたときは、本当に嬉しかったです。
習慣を続けるための3つのコツ
コツ1:完璧を求めない
すべての習慣を毎日完璧に行う必要はありません。7つのうち3つできれば十分です。対人恐怖症の私たちは完璧主義になりがちですが、「60点でも続ける」ことが大切です。
コツ2:手帳に記録する
実践した習慣を手帳にチェックしていきます。視覚的に成果が見えると、続けるモチベーションになります。
コツ3:小さな変化を喜ぶ
「今日は相手が笑顔で話してくれた」「連絡の返事が早くなった」など、小さな変化でも自分を褒めてあげましょう。
私の失敗体験から学んだこと
実は、これらの習慣を身につけるまでに、たくさんの失敗もしました。
ある取引先との商談で、緊張のあまり相手の名前を間違えて呼んでしまったことがあります。その時は本当に恥ずかしくて、もう二度と会いたくないと思いました。
しかし、すぐにお詫びのメールを送り、正しいお名前で改めてお礼を伝えたところ、「そんな小さなことは気にしていません。むしろ、すぐにフォローしてくれる誠実さが伝わりました」と返事をいただけました。
この経験から学んだのは、完璧でなくても誠実な対応が信頼を生むということです。
まとめ:今日から始められる第一歩
信頼関係を築くために必要なのは、特別なスキルではありません。毎日の小さな習慣の積み重ねです。
対人恐怖症を完全に克服する必要はありません。私たちが持つ「相手を思いやる気持ち」や「慎重さ」は、実は信頼関係を築く上で大きな武器になるのです。
明日から、いえ、今日から始めてみませんか?
まずは相手の名前を意識して使うことから。それだけで、きっと何かが変わり始めます。
あなたも、対人恐怖症を持ちながら信頼関係を築くことに悩んでいませんか?小さな一歩から始めることで、必ず道は開けます。一緒に頑張っていきましょう。
もし今回の記事が少しでもお役に立てたら、ぜひコメントやいいねで教えてください。あなたの体験談もお聞かせいただけると嬉しいです。


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